実際のメガバンク勤務経験者たちに話を聞くと、「ドラマの設定は誇張されているが、人事の冷徹さは本物だ」と口を揃える。ある元メガバンク行員は、「査定の時期になると、誰がどこに飛ばされるかの噂で持ちきりになる。一度バツがついた人間が這い上がるのは、現実にはほぼ不可能」と語る。
銀行の人事は「加点」よりも「減点」を嫌う。ミスをしない人間が生き残り、尖った才能を持つ人間が弾き出される。半沢直樹のような強烈な個性と突破力を持った人材は、現実のメガバンクでは出向どころか、早期に自己都合退職に追い込まれるのが関の山かもしれない。