異変が表面化したのは、チェックアウト時刻を過ぎても退室の気配がない室内へ、従業員が立ち入った時だった。浴室で発見されたのは、頭部を刃物で切断された男性の無残な遺体。現場に頭部の姿はなかった。
防犯カメラの解析映像には、男性と共に客室へ入ったものの、大きなスーツケースを引いて一人でフロントを通り過ぎる不審な人物の姿が捉えられていた。遺留品を徹底的に消し去る綿密さと、遺体の一部を持ち去るという常軌を逸した行動。北海道警察は即座に捜査本部を立ち上げ、すすきの全域の防犯カメラ映像を洗うリレー捜査を開始した。