高市氏の戦線離脱を受け、いち早く水面下で動きを見せたのが岸田文雄元首相を中心とする旧派閥の面々だ。自由民主党内では、政策的対立軸のバランスが崩れたことで、次代の主導権を狙う各グループがにわかに活発化している。議員会館の密室では、深夜に及ぶ会合が連夜のように重ねられている。
「高市氏という強力な軸が一時的に不在となることで、党内の勢力均衡が崩れるのは避けられない」。ベテラン議員は匿名を条件にそう明かした。党内基盤の再編をめぐる思惑は、派閥解消後の新しい政治の枠組みをも巻き込み、主導権争いを加速させている。