日本の食卓において、最も強いタブーとされているのが「一杯飯(いっぱいいめし / つぎ足しなしの1杯盛り)」です。
一杯飯とは、しゃもじで一度に大量のご飯をすくい、茶碗に山盛りにしてそのまま出す行為を指します。これは古来より、亡くなった方の枕元に供える「枕飯(まくらめし)」と同じ形式であるため、生きている人に対して行うのは縁起が悪い不吉な行為(忌み事)とされてきました。
日常の食事では、必ず「しゃもじで2回以上に分けてよそう」こと、そしておかわりを前提として軽めに盛り付けることが、相手への敬意と健康を気遣う伝統的な礼儀作法となっています。