『鬼滅の刃』というIP(知的財産)の最大の特徴は、公式側がファンの二次創作に対して比較的寛容な姿勢を保ち続けている点にある。もちろん、商業的な悪用や公式のイメージを著しく損なうものは排除されるが、ファンが個人的に楽しむ範囲での創作活動は、作品のライフサイクルを劇的に延ばす原動力となってきた。
ファンアートやファンフィクションは、原作の供給が途絶えている期間の「飢え」を満たす最高の代替品となる。それどころか、ファンが作ったオリジナルキャラクターがコミュニティ内で独自の人気を獲得し、それを見た別のファンが新たなイラストを描くという「創作の連鎖」さえ起きている。これは、消費者が同時に生産者でもあるという、現代のネットカルチャーを象徴する現象だ。