鎌倉の小町通りを抜けた先にある豊島屋本店。店内の特設コーナーには、黄色い缶と鳩のシルエットをモチーフにした多彩なオリジナルアイテムが整然と並び、連日多くの観光客や熱心なファンで賑わいを見せています。ネット上で「鳩サブレグッズ」の評判が爆発的に広まった背景には、単なるキャラクター商品にとどまらない、老舗ならではの圧倒的なクラフトマンシップとユーモアの融合があります。
豊島屋が展開する文具・雑貨シリーズは、通称「鳩これ(鳩コレクション)」と呼ばれ、そのネーミングセンスからしてファンの心を掴んで離しません。本物の鳩サブレーと寸分違わぬサイズ感・焼き色・質感を特殊樹脂で再現したキーホルダー「鳩三郎」をはじめ、鏡を意味する「鳩妻鏡(ハトミラー)」、修正テープの「ハトシークレット」、クリップの「ハトクリップ」など、思わずクスッと笑ってしまうダジャレが商品名に冠されています。
関係者への取材や各種プレスリリースによると、これらのグッズ開発は「お菓子を買ってくださるお客様に、旅の思い出とともに笑顔を持ち帰ってほしい」という純粋な遊び心からスタートしたといいます。利益追求のノベルティではなく、素材選びからパッケージのグラフィックに至るまで妥協なく作り込む姿勢が、デザイン感度の高い若年層から往年のファンまでを虜にする原動力となっています。