土屋眞弓氏の名を決定づけたのは、決して娘の威光だけではない。彼女の本領は、伝統的な着物文化にモダンな息吹を吹き込んだ独自のコーディネートセンスにある。古典的なルールに縛られすぎず、エッジの効いた配色や斬新な小物の組み合わせを提案するスタイルは、ファッション業界でも高く評価されてきた。
和装の伝統美と現代的なセンスの融合。それは、ハーフであるアンナ氏が持つエキゾチックな魅力とも見事に調和した。モデルとしてのキャリア初期から、母・眞弓氏によるスタイリングはアンナ氏の個性を解き放つ強力な武器となったのだ。表現者としての感性は、間違いなくこの母から受け継がれた血肉である。