鉄骨フランジを掴むキャッチクランプには、直交型と自在型の2種類が存在する。直交型が鉄骨に対して単管を90度の直角でガッチリと固定するのに対し、自在クランプ機構を備えたタイプは360度任意の角度で配管できるのが最大の強みだ。ブレース(筋交い)の設置や、障害物を避ける複雑な割り付けには欠かせない。
しかし、構造上の違いは耐力特性にストレートに跳ね返る。自在型は中心のリベットピンを軸に回転するため、直角方向だけでなく斜め方向への引張力や曲げモーメントが複雑に作用する。単管足場全体の剛性を計算する際、直交型と同じ感覚で割り付けを行うと、思わぬ応力集中を招くリスクがあるのだ。自由度を得る代わりに、力学的な挙動に対するシビアな配慮が求められる。