選挙戦が佳境に入ると、日本放送協会による出口調査予測やYahoo!ニュースに掲載される情勢分析が世論を賑わせる。だが、数字の表面だけをなぞっていては本質を見誤る。メディアの世論調査には、電話に出ない単身世帯やアルゴリズムに左右されないサイレントマジョリティの生々しい声が抜け落ちやすい。
街頭のリアルな空気は、時に世論調査の数値を鮮やかに裏切る。週末の繁華街で候補者が投げかける言葉に、どれだけの人間が足を止めたか。チラシをポケットにしまい込んだ通行人の表情はどうだったか。ネットのトレンドワードと現場の体感温度のズレを嗅ぎ取ることこそが、本当の勝敗を見極める唯一の手がかりになる。