神尾葉子の不朽の名作をドラマ化した『花より男子〜Boys Over Flowers』。制作を手掛けたGroup Eightと放送局のKBSが仕掛けたこのプロジェクトは、放映前から破格の注目を集めていた。当時、アイドルグループSS501のリーダーとして絶大な人気を誇っていたキム・ヒョンジュンが抜擢されたのは、F4の精神的支柱であり、ヒロインを陰から支える美青年ユン・ジフ(原作の花沢類)役だ。
学園ロマンスという枠組みを超え、ドラマは最高視聴率30%超を記録。単なるドラマの成功ではない。若手俳優のキャリアを一変させ、アジア各地のカルチャーシーンを塗り替える地殻変動だった。少女漫画実写化のハードルは極めて高い。原作ファンの厳しい視線、キャラクターへの固定観念。だが、彼がカメラの前に立った瞬間、疑念は熱狂へと昇華した。