自衛隊の生活といえば、フジテレビ系ドラマ『テッパチ!』で描かれた陸上自衛隊候補生の泥臭い青春群像劇や、TBS系ドラマ『空飛ぶ広報室』(NHKオンデマンドなどでも配信)で見られた航空自衛隊幹部のスマートな広報活動を想起する人も多いだろう。
YouTubeなどでは自衛隊公式チャンネルや元隊員のYouTuberが基地内の生活や給与明細を赤裸々に公開する動画が数百万回再生を記録している。ドラマで描かれる華やかさや過酷さの裏で、実際の隊員たちの財布事情はどうなっているのか。
「独身の士・曹クラスは基地内の隊舎で生活するため、家賃・水道光熱費・食費がすべて実質無料。額面の月給が20万円台前半でも、可処分所得だけで見れば都内の民間大企業に勤める若手社員より圧倒的に貯蓄しやすい」とOB隊員は証言する。しかし、結婚して隊舎を出たり、幹部として全国転勤を繰り返すようになると、単身赴任手当や住宅手当があっても出費が跳ね上がる。メディア作品では描き切れない「可処分所得のアップダウン」こそが隊員のリアルな悩みだ。