価格上昇の背後にあるのは、単一の理由ではない。複合的な要因が複雑に絡み合っている。なかでも最大のトリガーとなっているのが、2nmプロセスで製造される次世代プロセッサの生産単価急騰だ。シリコンウェハーの価格は数年前と比べて跳ね上がり、製造を担当する台湾TSMCなどのファウンドリからの仕入れ価格引き上げが直接的に端末代金へ跳ね返っている。
さらに、日本のユーザーにとって頭が痛いのが為替レートだ。一時的な為替介入や金利政策の変更があったとはいえ、中長期的なドル高・円安構造は大きく変わっていない。アップル社はグローバルで共通した収益率を維持する方針を貫くため、ドル建て価格が微増するだけでも、日本円換算では数万円単位の大幅増額という形で跳ね返ってくるのだ。