かつての昭和・平成初期の芸能界では、アイドルやスターは「汗をかかない」「トイレに行かない」といった、浮世離れしたファンタジーが求められていました。しかし、SNSを通じて芸能人の私生活や素顔が日常的に垣間見えるようになった現代において、その幻想はすでに崩壊しています。
特にZ世代を中心とする若い視聴者は、作られた完璧さよりも、加工のない「リアル(真実味)」を強く求めます。激しいダンスパフォーマンスの後に汗だくになっている姿や、緊張のあまり脇に汗をかいている姿こそが、「本気で取り組んでいる証拠」として好意的に評価されるのです。汗をかくことは、もはやマイナスイメージではなく、彼らの熱量や人間性を測るバロメーターへと変化しています。