彼の表情筋のルーツを辿ると、やはり声優としてのブレイク作である『DEATH NOTE』の夜神月役に突き当たる。アニメ終盤で見せた月の狂気じみた笑みと、それに合わせた宮野自身の熱演。アフレコブースでの彼の凄まじい表情は、当時から業界内で伝説として語り継がれていた。
声に感情を乗せるためには、全身、そして顔の筋肉すべてを使わなければならない。宮野真守にとって、顔の表情を動かすことは、声の演技の延長線上にある必然的な行為なのだ。それがいつしか、視覚的にも強烈なエンターテインメントとして昇華されたのだろう。