昭和最後の年となった昭和64年は、西暦1989年に該当します。この年が日本の歴史上きわめて特異な位置を占めている最大の理由は、その存続期間の短さにあります。昭和64年は1989年1月1日から1月7日までの「わずか7日間」しか存在しませんでした。
日本の元号制度を定めた「元号法」(1979年制定)では、皇位の継承があった場合にのみ元号を改める「一世一元の制」が採られています。天皇の崩御に伴う改元は政令によって定められ、公布の翌日から施行される規定となっていたため、1月7日の崩御当日までが「昭和」、翌1月8日午前0時以降が「平成元年」となりました。
結果として、昭和64年はカレンダーの上で第1週目が終わると同時に姿を消すことになり、近代以降の元号としては大正15年(大正最後の日となった12月25日までの7日間)と並ぶ、最も短い最終年の一つとして歴史に刻まれています。