毎号の特集テーマの深さに加え、多くのファンを引きつけて離さないのが、趣向を凝らした家庭画報の付録です。特に毎年年末に発売される新春特大号(1月号)は、全国の書店で争奪戦が繰り広げられる看板企画となっています。
新春号の目玉である家庭画報の特製カレンダーは、世界的な名勝の風景や貴重な文化財、四季折々の花鳥風月を高精細印刷で収めたもので、「これを飾らないと年を越せない」と語る長年のファンが少なくありません。さらに、別冊付録として展開される京都・奈良の古都散策ガイドや、皇室特集、有名ブランドとタイアップしたオリジナルグッズなども高い完成度を誇ります。
また、家庭画報の世界観は誌面を飛び出し、極めて高収益なライフスタイル事業へと発展しています。その筆頭が「家庭画報のおせち」と公式通販サイト「家庭画報ショッピングサロン」です。
料亭や名料理人が監修する豪華なおせちは、数十万円クラスの高価格帯商品であっても予約開始直後に完売するほどの人気を博しています。誌面に登場した伝統工芸作家の器やオリジナルファッションアイテムをそのまま購入できるショッピングサロンは、「家庭画報クオリティ」という絶対的な信頼のもとで、富裕層読者の通信販売プラットフォームとして唯一無二の地位を確立しています。
さらに、姉妹誌である『きものSalon』との連携により、日本の高級着物文化の発信においても業界を牽引しており、単なる雑誌の枠を超えた「総合文化ブランド」としての生態系が完成されています。