東京03のリーダーであり、ネタ作りを担当する飯塚悟志は、後にこの事件を振り返り、「本当に怖かった」と率直に漏らしている。コントへの情熱だけで突き進んできた彼らにとって、テレビ業界の巨大な権力構造と、それを体現する紳助氏の威圧感は、自分たちのキャリアを一瞬で終わらせかねない暴力性を孕んでいた。
角田晃広も豊本明長も、当時は頭が真っ白になったという。生放送が続く中、どのような顔をしてひな壇に座り続ければいいのか。笑いを提供すべき芸人が、恐怖で表情を失う。そのリアルなドキュメンタリーが、皮肉にも視聴者の目を釘付けにしてしまった。