スマホやスマートグラスから一時的に離れ、ただ風の音を聞く。そんな「何もしない時間」の価値が、かつてないほど高まっている。都市の喧騒から隔絶された部屋の中に閉じこもるのではなく、外の気配を感じながらまどろむ。縁側が提供するのは、まさにこうしたデジタル・デトックスの場だ。脳を休ませるためのサードプレイスが、自宅の軒下に存在することの意味は大きい。
欧米の建築家たちもこの概念に注目している。彼らは「Veranda」や「Porch」とは異なる、靴を脱いで腰掛ける日本独自のスタイルに、新たなマインドフルネスの可能性を見出しているのだ。