これまで、異常行動はタミフルなどの抗インフルエンザ薬の副作用と疑われてきた。だが、それは誤りだったことが証明されている。薬を服用していない子供でも同様の行動が見られるからだ。研究チームが突き止めたのは、インフルエンザウイルスが脳の神経膠細胞(グリア細胞)を刺激し、過剰に放出させる「炎症性サイトカイン」の一種である。
この物質が、恐怖やパニックを司る扁桃体を直接刺激する。子供たちは、悪夢を現実の視界に見ている状態なのだ。彼らにとって、窓の外へ飛び出す行為は「逃げるための必死の選択」であり、自殺志願などでは決してない。