発端は、ある海外の人気インフルエンサーが投稿した一本のダンス動画だった。そこでBGMとして使われていたのが、かつて日本中を席巻したあのアップテンポなメロディだ。これが瞬く間にバイラル化し、日本の女子高生やクリエイターたちがこぞって真似をし始めた。かつてゲーム機を握りしめて赤猫団や白犬隊のマルチプレイに没頭していた元キッズたちも、このトレンドに敏感に反応。「懐かしすぎて脳汁が出る」「この曲、今聴いてもテンション上がる」といったコメントが溢れ返り、瞬く間にトレンドの最前線へと押し上げられたのだ。
スマートフォンの縦型画面から流れるあの陽気なリズムは、現代のせわしない日常に奇妙な解放感を与えてくれる。倍速視聴が当たり前となった現代において、最初からクライマックスのようなハイテンションで突っ走る楽曲構成は、タイパ(タイムパフォーマンス)を重視する若者の耳に驚くほどフィットしたのだろう。