裏千家は、茶道人口の半数以上を占めるとされる国内最大の流派だ。そのピラミッド型の組織構造は、上意下達が徹底されている。しかし、この強固なヒエラルキーこそが、今回の問題の温床になったと専門家は指摘する。意思決定のプロセスが完全にブラックボックス化しており、外部からの監視が全く機能していなかったのだ。
さらに、次代を担う後継者グループとの間の確執も噂されている。近代化を進めたい若手改革派と、大宗匠の権威を盾に現状維持を図る保守派との対立は、組織の分裂含みの様相を呈しており、事態の解決をさらに難しくしている。