映画やドラマにおいて、アウトローな役柄を演じる際、彼らが醸し出すリアリティは群を抜いている。セリフの言い回し、視線の鋭さ、あるいは独特の佇まい。これらは一朝一夕の役作りだけで身につくものではない。
かつて実際にその世界に身を置き、ヒリヒリとした空気感を肌で感じてきたからこそ表現できる「本物の凄み」がそこにはある。一方で、そうした役柄だけでなく、ごく普通の父親役や、あるいはコミカルな役柄を演じる際にも、彼らの持つ人生の深みが演技に陰影を与える。薄っぺらい綺麗事ではない、生身の人間を演じきれる強みがそこにある。