かつて芸能界において、がんの公表、特に進行がんの公表はキャリアの終わりを意味することが少なくなかった。スポンサーへの配慮や、世間に与える「病弱なイメージ」を避けるため、病名は伏せられるのが暗黙の了解だったからだ。
しかし、ここ数年でその潮流は完全に変わった。多くの著名人がYouTubeやInstagram、ブログを通じて、抗がん剤治療の副作用で髪が抜けた姿や、一時退院中のリラックスした表情をありのままに発信している。
この変化の背景には、「社会の理解を深めたい」という当事者たちの強い意志がある。自らの影響力を理解した上で、あえて闘病のリアルをさらけ出すことで、がんに対する偏見を無くし、同じ境遇にある人々の孤独を癒やしたいという願いが彼らを動かしているのだ。