ファッションアドバイザーとして絶大な影響力を持つMB氏は、カジュアルとドレスのバランス理論において、パーカーとカーディガンの調和を高く評価している。MB氏が提唱するように、リラックス感の強いパーカーに対して、ニットの上品なツヤと編み地を掛け合わせることで、大人の男性・女性に必要な「清潔感のある色気」が完成する。部屋着に見せないための鍵は、フードがへたらず自立する高密度な生地を選ぶことだ。
また、マガジンハウスが刊行する伝説的なメンズカルチャー誌『POPEYE』が描くシティボーイスタイルでも、この重ね着は定番のアイコンとなっている。古着のフーディーに、モヘアやシャギーなど毛足の長いローゲージカーディガンをラフに羽織る提案は、無骨さと都会的な軽やかさを同時に成立させた。相反するテクスチャーのコントラストを楽しむことこそ、現代の洒脱さの真髄といえる。