子どもたちが成人し独立した今、二人の関係は新たなフェーズを迎えている。お互いを束縛せず、それぞれの仕事や趣味の時間を尊重し合う「大人の自立した関係」だ。木梨が画家としてのアトリエ制作や音楽活動に没頭する間、安田も舞台やドラマ、ナレーションなど自身の表現活動に情熱を注ぐ。
二人が実践してきた独自の教育論も興味深い。木梨家のモットーは「子どもを一人の独立した人間として扱う」こと。親の価値観を押し付けず、自分で選んだ道に責任を持たせる教育方針を貫いた。家庭内では上下関係を作らず、ユーモアを交えてフラットに会話を交わす。このオープンな環境が、子どもたちの健やかな成長と強い自立心を育んだ。
お互いの予定を細かく干渉しない。「今、何をしているか」を詮索しなくても信頼が揺らがない。互いを空気のように自然な存在として受け入れるその姿こそが、現代の夫婦にとっての一つの理想形として再評価されている。