東宝シンデレラと銀幕の歴史は、そのまま邦画のヒット史と直結している。第1回受賞の沢口靖子は1984年版『ゴジラ』のヒロインとして銀幕デビューを飾り、巨大怪獣映画の重厚な世界観に瑞々しい華を添えた。
2000年代に入ると、興行収入85億円を記録した『世界の中心で、愛をさけぶ』で長澤まさみが自ら志願してスキンヘッドになり、不治の病と闘う少女を熱演。観客の涙を誘うだけでなく、役者としての覚悟を日本中に見せつけた。映画の成功が女優を育て、女優の成長が映画産業を潤すという、東宝ならではの幸福な循環がそこにはあった。