自由民主党内部における岩屋氏の立ち位置は、常に緊張感を孕んでいる。宏池会的な穏健保守の系譜を継ぎ、防衛族でありながら対話と軍備管理の重要性を説く姿勢は、党内右派・保守派勢力との間に溝を生んできた。
「岩屋氏は敵を作らない調整型に見えて、譲れない一線では絶対に引かない頑固さがある」。党内中堅議員はそう評する。派閥解消後の流動的な党内力学の中で、岩屋氏の存在は石破政権の防波堤であり、同時に保守派からの攻撃目標にもなりやすい。この党内摩擦の激しさこそが、外部から見た評価の二極化を加速させている最大の要因だ。