8階催事場のエレベーターの扉が開いた瞬間、威勢の良い掛け声と海鮮の焼ける香ばしい匂いが押し寄せてくる。東武の名物企画である「大北海道展」は、もはや単なる物産展の域を超えたエンターテインメントだ。
バイヤーが現地へ何度も足を運び、生産者と膝を突き合わせて開発した限定弁当やソフトクリームは、販売開始からわずか数十分で整理券が配布終了となることも珍しくない。株式会社東武百貨店が培ってきた「現場主義」の商品調達力は、催事場の熱気となってダイレクトに客へ伝播する。イートインコーナーで提供される熱々の味噌ラーメンをすする来場者の笑顔を見れば、リアルな体験価値がいかに人々の心を掴んで離さないかがよくわかる。