高校生活のすべてを注ぎ込んだのが硬式野球部だった。進次郎のポジションは内野の要であるセカンド(二塁手)。決して恵まれた体格ではなかったものの、泥臭く球に食らいつくプレースタイルで、チームメイトからの信頼を勝ち取り副主将を務めるまでに至る。
練習は過酷を極めた。朝練から夜遅くまでのノック。手のひらの皮が何度も剥け、ユニフォームを泥だらけにする日々。神奈川県といえば全国でも屈指の激戦区であり、甲子園への壁は果てしなく高かった。最後の夏の神奈川県大会では上位進出を果たすも、無念の敗退。甲子園の土を踏む夢は潰えた。しかし、敗北の瞬間にグラウンドで流した涙と、チームを束ねる副主将として仲間を鼓舞し続けた経験が、後のタフな精神力を鍛え上げたのは間違いない。