スタジオの緊張感が一瞬で跳ね上がる瞬間がある。かつて『羽鳥慎一モーニングショー』の生放送内で飛び出した数々の注目発言。ネットニュースを連日賑わせ、視聴者の間で賛否両論が渦巻いたあの波乱の裏には、緻密な取材と並々ならぬ現場の熱量が存在していた。
玉川徹氏本人の取材手法は極めて粘り強い。会議室で用意された台本をそのまま読むような真似は決してしない。事前の下調べで得た生データや現場の声を持ち込み、自らの言葉で疑問をぶつける。一見すると突発的な発言や波紋を呼ぶ言動に見える部分も、本人のなかでは「視聴者が本当に知りたい真実」へと辿り着くための計算されたアプローチなのだ。関係者が明かす議論の裏側には、単なるパフォーマンスではない、問題提起に対する狂おしいほどの執念が見え隠れする。