モモコといえば、誰もが思い浮かべるのが「ハイブランド、特にシャネルへの溢れんばかりの愛」である。だが、彼女の凄さは単に高額な商品を所有すること自体の自慢にとどまらない点にある。
「高級ブランドを愛好しながらも、値切り交渉や掘り出し物探しに情熱を燃やす」という、一見すると矛盾するようなキャラクター像を見事に確立してみせた。これは一朝一夕で真似できるものではない。ハイカルチャーとポップカルチャー、高級と庶民性。相反する二つの要素を自分の魅力として黄金比でブレンドするセルフプロデュース能力は、現代のインフルエンサーマーケティングの観点から見ても極めて先駆的だったと言える。