ブームの絶頂期には、不自然なほどに大きく膨らんだ涙袋が「可愛い」とされていた。しかし、ブームが一般化し、誰もが同じような目元を作り出すようになると、その過剰さが牙をむき始める。SNS上では、欲張ってヒアルロン酸を注入しすぎた目元を「ナメクジが乗っている」と揶揄する声が定着してしまった。
人間の顔は、全体のバランスで成り立っている。骨格を無視して特定のパーツだけを突出させれば、当然ながら全体の調和は崩れる。特に涙袋は、笑ったときに自然に浮き出る筋肉の膨らみだ。無表情のときにもパンパンに膨らんだままであれば、周囲に強烈な違和感を与えるのは避けられない。