デジタルですべてが均一化された現代において、昭和末期から平成初期の熱量は異常なほどに眩しく映る。スマホの画面越しに流れる、当時の粗い画質のライブ映像。そこに映る布袋の姿には、加工もフィルターもない、生の「衝動」が剥き出しになっている。それが今の若者たちにとって、新鮮で、かつリアルに感じられるのだろう。
SNSでは「このスタイルの良さは異次元」「今のフェスにこの人が出たら全員持っていかれる」といったコメントが並ぶ。記号化されたトレンドを消費することに疲れた世代が、かつて実在した本物の「尖り」に救いを求めているのかもしれない。時代がどれだけ進んでも、本質的なカッコよさは風化しないのだ。