過去のインタビューや制作日誌を遡ると、宮崎駿監督自身がこの二人の関係性について、かなり踏み込んだ発言を残していることがわかる。特に「アシタカはサンを救うためだけに動いたのではない。彼は男として彼女を求めた」という言葉は重い。二人の間に肉体的な結びつきがあったかどうかという問いは、作品の根底にある「生きろ」というテーマと直結しているのだ。
単なるプラトニックな友情や、綺麗事だけの恋愛ではない。お互いの命を背負い、時には傷つけ合いながらも一体となるプロセス。それこそが、あの過酷な森の中で生き抜くために必要な儀式だったのかもしれない。