スマートフォンの画面越しに流れてくるのは、バク転から滑り込むような奇想天外なストレッチや、関節の可動域を完全に無視したかのようなポーズの数々だ。この難易度の高さこそが、自己表現と承認欲求を刺激する格好のコンテンツとなっている。完璧に踊りきる「成功動画」よりも、むしろ無様に転がる「失敗動画」の方が親近感を呼び、再生数を稼ぐ傾向にあるのも面白い。
都内の大学に通う20代の男性は、「最初は友達との罰ゲーム感覚で始めた」と語る。「でも、やってみると絶対にできない悔しさがある。ラジオ体操第一のつもりで挑むと、最初の3秒で体が悲鳴を上げる。それが逆に面白くて、毎日放課後に公園で練習しています」と、その中毒性を明かしてくれた。