カメラが回っていないスタジオの袖で、彼は一体どのような姿を見せているのだろうか。テレビ番組制作の現場スタッフが口を揃えるのは、彼の徹底した事前準備と周りへの配慮だ。本番開始の1時間以上前には局入りし、膨大な台本とVTR素材に細かく目を通す。決して出しゃばらず、かといって他人任せにもしない。
未公開のエピソードとして語り継がれているのが、ゲストが緊張で言葉を詰まらせた際の対応だ。画面には映らない位置で静かに頷き、適切なタイミングで補足の問いかけを挟む。ディレクターの指示をイヤホンで聞きながらも、現場の空気感を最優先して臨機応変に進行を変える度量。そこには、長年第一線で培われてきた職人技とも言えるプロ意識が息づいている。