松坂桃李『シンケンジャー』秘話!原点・志葉丈瑠と共演者の今

松坂桃李『シンケンジャー』秘話!原点・志葉丈瑠と共演者の今

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華々しいデビューの裏で待ち受けていたのは、東映大泉撮影所と過酷なロケーション現場による強烈な洗礼でした。スーパー戦隊シリーズの撮影は、本編ドラマ、映画、劇場版、イベント用映像などが同時並行で進むため、週6日稼働・早朝4時起き深夜帰宅が当たり前の過密スケジュールです。

特に『侍戦隊シンケンジャー』は「和」と「侍」をコンセプトにしていたため、従来の戦隊以上に着物での所作や本格的な剣術アクションが要求されました。松坂桃李演じる志葉丈瑠は家臣たちを率いる剣の達人という設定上、誰よりも太刀筋が美しく、力強くなければなりません。真冬の吹きすさぶ採石場や水辺のロケ地で、重いシンケンマルを手に何度も素振りと殺陣を繰り返す日々が続きました。

当時のインタビューや後年の回想録でも明かされている通り、メイン監督を務めた中澤祥次郎監督をはじめとする演出陣からの指導は極めて厳しいものでした。ワンシーンの芝居で何十テイクも重ね、「お前の芝居じゃ何も伝わらない」と怒号が飛ぶことも日常茶飯事。しかし、松坂桃李は決して現場から逃げ出すことなく、カットがかかるたびにモニターへ駆け寄り、自身の未熟さと向き合い続けました。

劇中における志葉丈瑠の「仲間を巻き込みたくないがゆえの孤独」という感情は、当時の松坂桃李が背負っていた「主演として現場を引っ張らなければならない」という重圧と見事にシンクロし、物語後半の圧倒的な演技力へと昇華されていきました。

池田 達也
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池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。