国内メディアが長年触れられなかった暗部に刃を入れたのは、海外からの過酷な視線だった。英国の公共放送が制作したBBCドキュメンタリー『J-POPの捕食者:秘められたスキャンダル』の衝撃的な放映は、日本のテレビ局や新聞社が築いてきた沈黙の壁を根底から粉砕した。国際的な人権基準からの批判に、国内の音楽メディア産業はもはや回答を先送りできなくなった。
この番組を皮切りに、世界的な動画配信プラットフォームであるNetflixなどを通じた検証番組やドキュメンタリーが相次いで展開された。国内でも、NHKが過去の取材不足や芸能事務所への忖度を深く検証する特別番組を放映。かつて捜査当局やメディアが踏み込めなかった領域に対し、ようやく検証のメスが入った瞬間だった。