かつての日本では、「生理の悩みは隠すもの」「痛みを我慢するのが当たり前」という風潮が根強くありました。しかし、その常識は崩壊しつつあります。現在では、日常生活に支障をきたすほどの胸の痛みやイライラは、月経前症候群(PMS)や、より重度な月経前不快気分障害(PMDD)の諸症状として、適切な治療対象と認識されています。
婦人科では、低用量ピルや超低用量ピルの処方によってホルモンの変動を緩やかにする治療が一般的になりました。また、漢方薬を用いた体質改善や、痛みが強い時期だけ鎮痛剤をピンポイントで使用するコントロール法など、選択肢は多様化しています。「病院に行くほどではない」と自己判断せず、専門医の門を叩く女性が増えています。