捜索作業の大きな壁となっているのが、京都府南丹市が誇る雄大な自然そのものである。特にかやぶきの里として知られる美山町周辺は深山幽谷の地であり、一歩敷地を外れれば携帯電話の電波が届きにくいエリアが点在する。また、園部町へと続く山間部は崖や沢が多く、滑落リスクが極めて高い。
日中は穏やかな風景を見せる地域だが、ひとたび道に迷えば方向感覚を失いやすい。地元の防災行政放送や防災行政無線からは「不審な人物や、山道で佇む人を見かけたら直ちに警察へ」との呼びかけが繰り返し流れており、全市民が捜索の目を配る体制が作られている。