この議論の波紋は、単なる二国間摩擦に留まらずグローバルな情報空間へと急速に拡散した。YouTubeやNetflixといった動画配信プラットフォームの普及により、世界中の視聴者がこの問題の多様な主張に直接アクセスできる環境が整った。特に日系アメリカ人のミキ・デザキ監督が手掛けた社会派ドキュメンタリー映画『主戦場』は、日韓双方の主張者を密着取材して冷徹に編集し、世界的な議論を巻き起こす引き金となった。
また、ユネスコ(UNESCO)の「世界の記憶(記憶遺産)」への関連資料登録を巡る攻防は、国家間の威信をかけた情報戦の様相を呈している。国際ジャーナリズムの視点からは、歴史的トラウマの発信という側面と、現代政治における影響力行使という側面が複雑に絡み合った多面的な構造として報じられることが増えている。