坂本花織の家庭は、両親と2人の姉を持つ5人家族だ。父親の修司さんは元警察官。規律に厳しく曲がったことを嫌う一方で、娘たちの選択を静かに見守り、深い愛情で包み込む芯のある父親として知られる。彼女の礼儀正しさや、どれほど成功しても傲ることのない謙虚な姿勢は、警察官として実直に生きてきた父の背中から学んだ部分が大きい。
母の悦子さんは、アスリートとしての生活を生活面から徹底的にバックアップした。早朝練習のための送り迎えはもちろん、日々の栄養管理や精神的なケアまで献身的に担い続けた。歳の離れた2人の姉もまた、幼い花織を可愛がり、過度なプレッシャーを与えない「普通の家庭」の温もりを守り抜いた。姉妹の中で伸び伸びと育った末っ子気質が、大舞台でも縮こまらない強心臓の礎となっている。