この街を安全に楽しむために必要なのは、過剰な恐怖心ではなく、都市空間のルールを理解した「毅然とした境界線」だ。数々の社会問題ルポルタージュが取材現場から導き出した回避策は、極めてシンプルかつ徹底している。
第一の鉄則は「目線を合わせず、歩行速度を一切落とさない」こと。「ナイススニーカー」などと声をかけられても、会釈や苦笑いを見せてはならない。客引きは反応の有無でターゲットの押しに弱い性格を瞬時に見抜く。「いりません」「結構です」と返答すること自体が立ち止まる契機を与えるため、完全な無反応(スルー)が最も効果的だ。
第二に「雑居ビルの地下や階上にある『看板のない店』には絶対に入らない」。どんなに魅力的な限定品や割引を提示されても、路面から店内の様子が確認できない閉鎖空間へ足を踏み入れてはならない。
万が一、強引に呼び止められたり不安を感じたりした場合は、即座に竹下通り入口の交番や、明治通り沿いの開けたエリアへ向かって歩き出すことだ。「警察を呼びます」という明確な意思表示と、周囲の店舗へ逃げ込む姿勢を見せれば、彼らがそれ以上深追いしてくることはない。正しい防犯意識さえ持っていれば、原宿は今も変わらず、最先端のカルチャーとエネルギーに満ちた魅力的な街であり続けている。 (出典: 竹下 通り 黒人(Yahoo!ニュース))
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