下膨れや丸顔をポジティブな魅力へと昇華させた代表格といえば、有村架純だろう。映画『花束みたいな恋をした』で見せた彼女の演技は、ふっくらとしたフェイスラインが醸し出す飾らない素朴さと、大人の儚さが見事に調和していた。顎先を無理に尖らせるのではなく、サイドの髪の毛の流れや首元の開き具合で余白をコントロールし、圧倒的なヒロインオーラを放ち続けている。
一方で、スターダストプロモーションの看板女優として躍進を続ける永野芽郁も、愛され輪郭の象徴的な存在だ。クシャッと笑ったときに頬から口元にかけて広がる柔らかなラインは、視聴者に強い安心感と清潔感を与える。Netflixのオリジナルシリーズから地上波の民放ドラマまで、彼女が画面に現れるだけで空気が和らぐのは、まさにこの「親しみやすさの造形美」がもたらす視覚効果といえる。