APUの存在は、大分県別府市という一地方都市の風景を完全に塗り替えた。かつては高齢化が進む斜陽の温泉街だったこの街は、今や世界各国のスパイスや食材を扱う商店が立ち並び、夜になれば多国籍な若者たちの声が響く街へと変貌を遂げている。
地元住民との交流も、単なるボランティア活動の域を超えている。温泉旅館のインバウンド対策のアドバイザーとして留学生が雇用されたり、地元の伝統工芸を海外へ発信するプロジェクトを共同で立ち上げたりと、実利を伴うパートナーシップが定着した。地方創生のモデルケースとして語られることが多いが、その本質は「お互いの生存をかけた、泥臭い共生」に他ならない。