私たちの身の回りを見渡してみよう。木や紙、プラスチック、砂糖、そして私たちの肉体そのものはすべて有機物だ。これらは熱を加えると焦げて黒くなり、やがて二酸化炭素を放出して燃え尽きる。炭素を含んでいるからこそ、燃焼という激しい化学反応を起こすのだ。
対して、ガラス、金属、水、塩などは無機物である。これらはどれだけ加熱しても黒く焦げることはない。鉄は溶けるが、炭になることはないのだ。この直感的な違いは、災害時の防災対策や、家庭でのゴミの分別、さらには調理科学の現場でも極めて実用的な知識として役立っている。