「生理中だから自分へのご褒美に」と甘いケーキやカフェラテを買い込む光景はよく見られますが、栄養生理学の観点からは非常にハイリスクな選択です。生理中に悪化させるNG食べ物の筆頭に挙げられるのが、精製糖(白砂糖)を大量に使った菓子類と、高濃度のカフェイン飲料です。
生理痛とカフェイン・甘いものの関係を紐解くと、痛みを倍増させる明快な仕組みが見えてきます。砂糖がたっぷり入ったスイーツや加糖炭酸飲料を摂取すると、血糖値が急激に跳ね上がった後、インスリンの過剰分泌によって急降下する「血糖値スパイク」が発生します。この急降下時、体は血糖値を維持しようとアドレナリンやノルアドレナリンを分泌しますが、これらのホルモンには強い血管収縮作用があります。結果として子宮周囲の血管が強く締まり、血行不良からプロスタグランジンが滞留して激痛を招くのです。
また、コーヒーやエナジードリンクに多く含まれるカフェインも、交感神経を刺激して末梢血管を収縮させる性質を持ちます。さらに、利尿作用によって体内の水分とともにマグネシウムなどの重要ミネラルを体外へ排出させてしまいます。生理痛がつらい時間帯は、カフェラテやドリップコーヒーを控え、ホットのルイボスティー、黒豆茶、ハーブティー、あるいはシンプルな白湯へシフトするのが鉄則です。
加えて、以下の食品も痛みが引くまでは棚へ戻す勇気が必要です。
- 揚げ物・フライドチキン・スナック菓子:酸化した油や飽和脂肪酸は体内の炎症反応を促進し、プロスタグランジンの原料となるアラキドン酸を増やします。
- 氷入りのコールドドリンク・アイスクリーム:内臓温度を直接低下させ、骨盤内の血流を一気に停滞させます。
- 激辛ラーメン・過度な香辛料:充血を促す一方で胃腸粘膜を刺激し、子宮収縮に伴う下痢や腹痛を助長します。