新天地を求めて踏み出した道もまた、波乱に満ちていた。読売ジャイアンツへの移籍は、独特の伝統とプレッシャーが渦巻く環境下で自らの存在価値を証明する戦いだった。巨人の重厚な組織文化に触れたことで、彼の視野は一段と広がりを見せる。
その後、新設球団であった東北楽天ゴールデンイーグルスへ移籍。そこでは再び父・克也監督のもとでプレイし、現役引退後はコーチとしてチームの基盤作りに尽力した。創設間もない球団でゼロからチーム文化を築き上げるプロセスは、彼に「組織を育てる」という新たな視点をもたらした。ヤクルト、巨人、楽天という異なる風土を持つ球団を渡り歩いた経験が、彼の指導者としての引き出しを確かなものにしている。