布袋寅泰のキャリアを語る上で欠かせないのが、1981年に結成された伝説のバンドBOØWY時代です。群馬県高崎市で出会ったボーカルの氷室京介とともに上京し、日本のバンドブームの頂点を極めることになります。圧倒的なカリスマ性を誇るボーカリストの氷室と、長身を躍動させながら斬新なカッティングリフを繰り出す布袋の2トップは、当時の若者カルチャーを完全に掌握しました。
ファンが惹きつけられたのは、音楽性だけでなく布袋寅泰と氷室京介の唯一無二の関係性でした。お互いの才能を認め合いながらも、常に火花を散らすような緊張感と信頼感が同居するステージングは、まさに奇跡的なケミストリー。1987年12月24日の渋谷公会堂での突然の解散宣言、そして翌1988年4月の東京ドーム「LAST GIGS」に至るまで、彼らが駆け抜けた軌跡は今も語り継がれる神話となっています。
また、BOØWY時代に誕生したのが、布袋寅泰の象徴である幾何学模様の「G柄(ギタリズム柄)ギター」です。フェルナンデス製の黒いテレキャスタータイプに、酔った勢いで自ら白いペイントを施したという逸話は有名ですが、このグラフィカルなデザインと独自のギタートーンが、彼のアイコンを決定づけることになりました。