彼女の足跡を語る上で欠かせないのが、フジテレビジョンが制作した不朽のラブストーリー『やまとなでしこ』だ。「お金こそがすべて」と言い切りながらも、心の奥底で真実の愛に揺れる客室乗務員・神野桜子。一歩間違えれば単なる傲慢なキャラクターに映りかねない難役を、彼女は圧倒的な華やかさと愛嬌、そして繊細な陰影で見事に成立させた。
この作品は日本のテレビドラマ史における金字塔となり、放送から年月を経た今もなお、TVerなどの配信サービスで再配信されるたびにランキング上位を席巻する。時代がどれほど移り変わっても色褪せない台詞回しとファッション、そして何より松嶋菜々子が吹き込んだ桜子の生命力は、今を生きる視聴者の心をも掴んで離さない。